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『くらやみに、馬といる』河田桟 発行:カディブックス
¥1,650
文と写真:河田桟 編集とデザイン:賀内麻由子 A6変型判 120ページ ISBN 978-4-906900-02-2 本体1500円+税(1650円) 「あとがき」より 与那国島でカディと暮らしはじめて十年が経とうとしています。 日々の暮らしのなかで私がひときわ大切にしている日課が、夜明け前のくらやみの時間をカディと過ごすことです。 馬といるくらやみに身を置いているうち、一滴一滴したたり落ちてきた言葉の断片を集めたのがこの本です。 前作までの『ウマと話そう』シリーズは、馬と人のコミュニケーションにフォーカスした本でした。 実用の書というにはずいぶん受動的でぼんやりしていたと思いますが、やはりひとつの目的に光を当てていたので、そこからこぼれるものがあるように感じていました。 ですから本書は『はしっこに、馬といる』の続編ではなく、そのうしろ側みたいな位置にあると言えばいいでしょうか。 前作までを「昼の世界」とするなら、これは文字通り「夜の世界」の話です。 このような内向きで個人的な文章をいったいどなたが読んでくださるのかいぶかしく思いつつ、それでもこの道を通らないわけにはいかないんだよなあ、という奇妙な感覚に包まれながらこのちいさな本を作りました…… 河田桟
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『はしっこに、馬といる(文庫)』河田桟 発行:カディブックス
¥1,980
文と絵:河田桟 編集とデザイン:賀内麻由子 組版:松本孝一 A6横判270ページ ISBN978-4-906900-04-6 C0045 本体1800円+税(1980円) 『はしっこに、馬といる―ウマと話そうⅡ』が、横長の文庫になりました! 『馬語手帖―ウマと話そう』の続編になります。 与那国島の自然の中で、相棒のウマと暮らしているうちに見えてきた、これまでとはちがうコミュニケーションの形について、とても個人的な視点から書いています。 身体的に力がなかったり、ウマに対して強く接することが苦手だったり、すこし「弱い」部分を持ったヒトが、ウマとコミュニケーションを取るためにはどうしたらよいかを考えていく本、と言ったらいいでしょうか。 ヒトが答えを決めて、それに添うようウマに動いてもらうのではなく、ウマの話に耳を傾けながら、一緒に考え、一緒に答えを探していく、静かなコミュニケーションです。 強くならずとも、ウマとつきあうことはできますよ、そこにはものすごく豊かな世界が広がっていますよ、と、だれかに伝えたくて、この本を作ったのかもしれません。
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『馬語手帖(文庫)』河田桟 発行:カディブックス
¥1,320
文と絵:河田桟 編集と装丁:賀内麻由子 本文設計:大木美和+賀内麻由子 A6判126ページ ISBN 978-4-906900-03-9 本体1200円+税(1320円) 『馬語手帖』が文庫になりました。 ウマがどんなふうに話すか、知っていますか? 鼻をブルルルッと鳴らしたり、ヒヒーンといなないたり。 そう、それもたしかに彼らの言葉です。 でもたぶん、声を使うのは全体の5%ぐらい。 ウマの会話の中心は体を使ったボディランゲージです。 耳やしっぽを動かしたり、体全体で動いたりしながら、ウマはいつも仲間同士でいろいろな会話をしています。 たとえば「静かに草を食べている」姿の中にも、実はたくさんのコトバが隠れています。 ぱっと見てもわからないかもしれないけれど、たしかに彼らは話しているのです。 この、音だけに限定されないウマたちの言葉、コミュニケーションする手段が「馬語」です。 ウマは賢い動物です。 人間が簡単な言葉や合図を教えれば、それを覚えて、反応してくれるようになります。 あなたが愛情を持って(人間の言葉で)話しかけたり、やさしく触ったりすれば、ウマはそのトーンを感じ取ってくれもします。 でもそれは、あくまでも人間中心。 ウマの立場に立った会話ではありません。 その逆に、もし人間であるあなたが馬語を理解したら、(人間だって賢い動物なのだから、やればできるはず)さあ、どんなことが起こるでしょう。 まずウマは、「お!」と驚きます。 「このいきものはヒトのようにみえるけれど、どうやらウマのことばがわかるようだぞ」と、あなたに注意を向けてきます。 そして、これまでとは違う態度を取り始めます。 たとえば言葉の通じない外国に行った時、「こんにちは」「ありがとう」とカタコトの言葉を話すだけで、 その国の人は、ぐっとあなたに親近感を持ってくれますよね。 そんな感じに近いと思います。 ウマはいろいろなことをあなたに語りかけ始めます。 この本は、馬語の世界へとつながっています。 といっても、ほんの入り口にしかすぎません。 あくまでも人間であるわたしが、「どうもこういうことかもしれない」と翻訳して書き留めた覚え書きのようなものです。 ・ ・ ・ 「はじめに」より