ISBN:9784911559000
定価:¥2,640(本体2,400円+税)
発売日:2026年5月20日
ページ数:288
判型:四六判変形
「いそがない」。
それは、見慣れた日々を冒険的に生きなおすことだった。
「もっと速く、より遠くへ」と、締切に追われ、成功を求め走っていた編集者が、倒れて療養者に。停滞に思えた隠遁の日々は、新しい冒険のはじまりだった……。
仕事、家事、読書、執筆、歩くこと……都市の暮らしをあえて遅くやる、 “いそがない”という作法、その実践と思索の記録。
「遅く生きる方が面白いなんて、誰も教えてくれなかった」
本書では「遅さ」の面白さを発見していく<冒険>と、「遅さ」の実践法を提示する<ガイド>、2つの視点から、見慣れた生活を、「遅さ」によって生きなおす方法を明らかにします。
目次
冒険1 速さの喪失 / ガイド1 速さに囚われた社会で
冒険2 遅さの発見 / ガイド2 遅さは獲得である
冒険3 遅い歩行 / ガイド3 飼い慣らされない歩きかた
冒険4 遅い家事 / ガイド4 生活を自治する
冒険5 遅い鑑賞 / ガイド5 「読む」による感性の回復
冒険6 遅い執筆 / ガイド6 「書く」という自己変容の技術
冒険7 遅い習慣 / ガイド7 反復で未来を彫刻する
冒険8 遅い仕事 / ガイド8 遊びと仕事の分割線を解く
冒険9 遅い創作 / ガイド9 上手さの呪いから出る
著者
山若 将也(やまわか・まさや)
1985年石川県生まれ。法事の日に暇すぎて源氏物語を読んでいたら、親戚一同に大袈裟に褒められ、小学生ながら「どうやら、本とは、良きものらしい」と知る。大学卒業後、出版社勤務を経て独立。モウタクサンダ・マガジンという、今思うとちょっとアレなタイトルの雑誌を創刊。フリーマガジンTOKYO VOICEの創刊に携わる、出版レーベル1.3hイッテンサンジカンを設立する、など編集執筆業に取り組んだのち2023年に卒倒。脳を負傷。それを機に遅さに目覚める。今さらながら執筆の面白さを知り、毎日書き、驚いている、今日も。2025年、遅さをテーマにした雑誌「Deeelay Manners(ディレイ・マナーズ)」を創刊。